出先のメモより

夜のモス

若いめの男女二人組み。男のほうは変なでたらめ歌歌ってみたり、眠いといって白目剥いたり、靴脱いで隣の椅子にのっけてみたり。女の子の方は退屈そうながらも、時々男がちょっかい出すので適当なリアクション。それでも自分で選んでその場に居る雰囲気。
男のほうの服装は一応スーツに革靴。ひでぇなあ農協職員かなあとか偏見丸出しの事を考えつつ、この女の子は何を基準に男を選んでんだろうとかも思いつつ。言葉遣いは悪いけど結構かわいいのに。

他のテーブルには、入った瞬間「あー、マルチのミーティング?」と思う二人組み。良く聞いて見るとなんか時々仏教用語。偉そうなスーツの男とヘボいジャンパーにジーパンの男。ヘボジャンが結構恐縮してるので、折伏?と思ったら、幹部による指導だった模様。

内容的には、もんの凄くどうでも良い感じの説教。ヘボジャン氏もいい加減辛そうだけど、礼儀正しくハイハイと恐縮ポーズ。去り際の幹部氏の満足そうな表情が印象的だった。どっちがどっちにケアされてんだかw
宗教団体も会社もこの辺は変わらず。

喫煙スペースは、どのテーブルもたタバコの灰が散らかっていて、物凄い場末感だった。普段は綺麗なんだけどな。

朝のコロラド

最近、歯医者の真下のコロラドのお気に入り度が増してる。所詮(と言っては悪いが*1コロラドなんだけど、ウェイトレスさんは皆元気で礼儀正しいし、マスターも真面目にコーヒー淹れてくれる。

『のう』という語尾のじいさんが居る。ちょっとレアキャラで、出くわすと嬉しい。今日も携帯でネットしてたら『しゃ…さ(しゃ)むくなりましたのう』と聞こえたのでピコーンと耳を傾ける。今日はなんと『ですじゃ』まで飛び出す始末。『ですじゃキタ━(゚∀゚)━!!』と大喜びでアドエスでメチメチとメモとる俺。風貌もまた仙人のようであり長老のようであり農民のようでありすばらしい。実写版北斗の拳の村人役に推薦したい。

客層は年寄りが多い。今日の隣も聾唖者の婆さんとその旦那のじいさん。通いはじめの頃は、時々大きめな呼吸音が聞こえるので何かと思ったらこう言うことだった。二人とも体は動くけど結構な年齢。考えて見れば、年食った夫婦が朝からコロラドでコーヒーなんて中々羨ましいじゃないか。この二人の、年寄り特有の頑固さと仲のよさの混ざったやり取りを、ぼーっと眺めて楽しむ。
以前も誰かに話した事があるけど、喫茶店めぐりをしていると、聾唖者に出くわす確率が通常より高い。単に目立つためか、あるいは、歩行中の会話がしづらいので、ああいった所に良く寄る為か。

あとの人は、みな大人しく新聞と朝のセットなど。年齢層が高いので、携帯いじり組は自分一人。落ち着く風景だけど、自分がそれを乱してるのが微妙。

いつもカウンターに座る、三十後半のダサ男が今日も。この間は、従業員一同誰もわからない、ニコニコ動画の話やインターネットの話をしていた。今日は株とか FX とか。いつだったかはガンダムだったと思う。マスターの表情と超いい加減な受け答えから、好かれてないのは一目瞭然なんだけど、いつも嬉しそうに長々と話して帰っていく。唯一嫌いな客だけどスパイスでもある。どこにでも居るなこう言う奴…。

コダワリ系純喫茶店もいいけど、客層や店員がカタいのが難点。その点この店は、十分満足な味と、店も客も"一般人"が多くて良い。

*1:ま、単にチェーンと言う事で