バリア防火扉から発展して色々頭をよぎる事

ウチの職場のビルには、『神奈川県福祉の街づくり適合証』なんて書いた、車椅子マークのパネルが誇らしげに貼り付けてあったりするんだけど、

逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ

もうバリアフリーとか言ってる時点で駄目なのかもしれない。むしろバリアデストロイ位の勢いが無いと駄目なのかもしれない。


ちなみにこれ以外にも、従業員の憩いの場である中庭の出入り口にも同じような段差があり、車椅子の人は中庭に出る事が出来ない。エレベーターには車椅子優先の呼び出しボタンや操作パネルがあるが、車椅子で入れる多目的トイレは、だだっぴろい建物の割に、渡り廊下を渡って隣の建物に行かないと存在しない。通常のトイレに手すり用のパイプは無いト。給湯所は進入不可能そうなほど狭い。正面玄関の前に手すりの無い急な坂。すぐ脇の地下側から入ろうとすると急な下り坂でかつ、革底で歩きにくいと感じるほどの無用な路面の装飾。スロープ経由の入り口はあるが、歩くとかったるい位離れた反対側の建物(バス停が一つ違う)から入り、渡り廊下経由で来る事になる。入室用 IC カードリーダーの位置が高い。しかも直前までスロープで、車椅子だとギリギリぶつかる位置まで接近して高い位置のICカードリーダーに手をかざす。『神奈川県福祉の街づくり適合証』のガイドラインには、ドアノブの位置の規定はあるが、カードリーダーの規定は無い。災害時の非難経路は、知ってる限り階段しかない(救出口はある)。

神奈川県福祉の街づくり条例
http://www.pref.kanagawa.jp/osirase/tiikihoken/mati/jyourei.htm

上記の、『福祉の街づくり条例チェックリスト(建築物用)』という Excel ファイルには、500行程度(建物一件分のテスト項目と考えよう。どう考えても少なすぎる)のチェックリストがある。

また、面白い用語も見つけた。464 行目『みんなのトイレの出入口には現在位置や構造、誰もが利用できる便所である旨の表示が点字等でされているか』とある。みんなのトイレとはセンモンヨーゴでgoogle:みんなのトイレで定義を確認できる。チェックリストにはこうもある、244 行目『みんなのトイレを1以上、利用しやすい場所に設けてあるか』現状から考えるに、利用しやすい場所、とはアクセスに掛かる時間は考慮されておらず、なんとなくワリと平坦で広めっぽい場所位の感覚らしい。つか、面積考慮せず「1以上」て・・・。

他にも突っ込み所は盛りだくさんだが割愛。

この条例を、無いよりマシと考えるべきか。約には立たないが、無いよりマシかも…位の気分になって、それ以上の改善を事実上止める威力を持つこの条例を支持すべきだろうか。危険思想?

バリア デストロイ は正しいんじゃないかとか。

おまけ:神奈川県福祉の街づくり適合証 →