職場の書籍購入

本題は最後だけです。最後だけ読んだ方が平和かも。

まず「うつ病*1」に関する自分語りなメモから。
# 半端な知識の記録も兼ねる。内容は鵜呑みにしない事。RTFM.

今までの認識

なんでも検索して本読んで調べてというスタイルで物事に当たって来た(当たるべきと考えてきた)。それでもこのジャンルに関しては、正直な所、興味に反して意図的に情報を避けてきた。

理由:

  • 何でも鬱で片付けたがる自称鬱の人*2がやっぱ鬱陶しい。
  • 何でも他人を鬱扱いしたがる人鬱陶しい。
  • それに対するバッシングも鬱陶しい。
  • 本当のうつとか、重度のうつとか、仮性うつとあか、軽度のうつとか、そう言った用語によるヒエラルキーじみたアレの醜さとか鬱陶しい。
  • (やっぱ定番だけど)一切専門知識が無いのにでかい声で知ったかして講釈たれる人が多数いらっしゃる。鬱陶しい。

要するに本当に鬱病鬱病患者が鬱陶しい訳ではなく、鬱病談義が好きな人たちが嫌で避けてきたという訳。
# で、これ書いた以上自分も鬱陶しい人仲間入りなんだけど

最近の認識

ところが、やはりというかなんと言うか、どうもやはり無視してよい発生頻度とリスクでは無いなと言う事に、ようやく気が付いてきた。

出先の現場や自社その他職場関係、友人知人身内での発生や経験談や目撃談。そしてまあ深刻ではないにしろ、面白半分で時々実施する検索で見つかる各種チェックシートの値の変化*3。駆け出しの頃は理屈でしか知らなかった事が、三十になる頃にしてようやく身に染みて、普通に身近に起こり得る現象なんだと理解できるようになった。

社会に出て必要となるレアイベント知識の一つだったらしい。

とりまく情況の理解

定義・認定の問題

以前はうつ病と言うと即カウンセリングーと言うような認識があったが、最近では、脳に生理的な問題が発生しているために起こる現象であり、それに対するアプローチ(薬とか)で対応すると言う感じの話が多くなってきているらしい。

これによって、脳に問題が起こっていないであろう鬱状態を仮性鬱病と言ったりして区別する場合があるらしい。

つまり極端に言うと『脳の問題なんだから一時的な心理的なストレスによる所謂「落ち込み」と鬱は違うので、貴様のそれは鬱ではなく単なる人間的な弱さであり決して鬱病なんかじゃありませんプギャー』という論調とかを生んでいる模様。

しかし、当然、実際に脳に問題が起こっているのかどうかと言うのは素人にはわかるはずも無く(プロだって容易には判断できないだろう。多分。)、またその『一時的な心理的なストレスに』がトリガーになり、脳に問題が発生すると言うのもまあ、素人的には想像が出来るところだなあと。っていうか脳ってそういうもんじゃないの?みたいな所もあると。現実問題、厳しい話として「なまけ病」な人は存在するとして*4、巻き添え食ってプギャーされた人のリスクを考えるとプギャーしてる連中がプギャーだろとか。少なくとも職場では本人が病気ですって言ったら信用するのが社会人の基本的なマナーですねと言う所で。

厳密に何が病かという定義をすべき現場では違ってくるがそんな現場は一般社会にはまず無い。ネット上で意見交換するような場所は境界線上の例だけど、そう言う場所には当事者はあまり深入りすべきではないと思う。深入りするなら人体実験の検体になる覚悟で。基本は医者で。

真性の場合は、必要な対応が増えるんだぜという話もあるんだろう。だからは仮性真性の判定は必要だぜと。ふむ。であれば「あいつ真性じゃね?まずくね?病院いかすべきじゃね?」と言う話はありだろうけど、「あいつ仮性じゃね?なんで仕事こねーの?」と言うのは死すべしと。素人は安全側に振れば良いだけの話。

追記:もちろん仮性(イコールインチキと言う意味ではない)の場合であっても、脳じゃねーってだけで措置は必要なので、仮性にも適切な措置をと言う点で、確かに判別は必要。ただしそれは、真性との序列の為では無い。

対応の問題

うつ病の人を励ましてはいけません』と言われている。これは良く調べてみると、本来は「頑張れ」「甘えるな」とかそう言う叱咤による励ましがまずいのであって、辞書的な意味合いである『元気や勇気を出すように力づける。激励する。』(三省堂大辞林 第二版より抜粋)がまずい訳ではないっぽい。…いや微妙なんだけど…それ故に「励ましてはいけない」とかその辺のアドバイスが一人歩きしすぎているため、冷静な人ほど患者に触れる事を自制し、半可通ほど追い掛け回して追い詰めると言う噛み合っていない情況を何度か目にした。この情況に加えて「なまけ病」批判があるわけで、対応の情況としては相当悪いだろう。

とりあえず、皆が「自制」して支援が出来ない情況も困るし、半端な知識による労わり(ぶっちゃけ民間療法)を押し付けてもまずい訳で、皆がある程度の知識を身に付けないといけませんねと言う所。

来年度の書籍購入(本題)

で、ハケン請負ベースの今の職場で、光栄にも我々の提案による書籍購入を、許可していただける僥倖に浴する事が出来たので、今回はこのセンで提案してみようかと思っている。

前回は Amazon で検索してヒットしたトム・デマルコを片っ端から申請して通った(通した?)ので、ちょっと位エスカレートしても大丈夫でしょう…とか。理由も正当な物だし『30人からなるチームで安定した成果を上げるにはこう言うリスク管理が腸重要なんだゼ』とかちょっと元気よく言ってみる事にする。若手が多い IT 現場では既に年長組扱いの我々の年代がこう言うの言って行かないといかんのだろうし。

正直不得意な分野なので、良書を引く自信が無いんだけど…。しかも周知が今週の中ごろで、期限が14日*5なのでなおさら自信ないけど。そもそもこの要求に合致する本があるのかどうかもまだ知らなかったりするし。

ま、ネタ出しはチーム全員に周知されてるし、予算に限りはあるから、どーなるかわからんけど。

# お前が一番他人を追い詰めてるだろと言う批判は非常に予測されるアレなんだけど、だからこそ買って読ませろとwさすがに真っ先に読むから。

一言で言うと

うんだから、鬱病って頻度もリスクもアレだから自衛が必要ですし、取り巻く情況の改善も必要なんでナンにせよ我々には知識が必要なんですよ。だから職場で本買ってみたいなと思いました。だめかしら。

http://q.hatena.ne.jp/1171127793

*1:現場では主に「鬱病」ではなく「うつ病」と書くと聞いた。けど繋げて書くと読みづらいし、括弧つけたりマークアップするのも面倒なので本文中は「鬱病」と書く

*2:この考え方は非常に危険なんだけど。正直な告白として書いておく

*3:時期によってかなり変動する。確率的に、片足突っ込む事だって想像可能な振れ幅の割合だ。恐らく全員そうなんだろう。

*4:嘘はナンボでも可能だからねえ。

*5:まあ周知側の無関心がアリアリと出てますな。普通に考えて決定自体はもっと前でしょう